2007年 1月の日記 

【庭で実をつけた万年青(おもと)12月25日撮影】

  万年青(おもと)

 おもと(万年青)は、めでたい植物、不老長寿の縁起のよい植物といわれています。
 慶長11年、徳川家康公が各大名に江戸城の普請役を行なわせ、その造成成ると、ともに入城しました、入城に際し家康は、愛知県三河の国長沢村の長島長兵衛から贈られた、斑入りのおもと3鉢を抱え入城しおもとを床の間に飾り徳川300年の繁栄を築きました。
という古事が広く知られています。徳川家康公が江戸城に入城以来、新築・引越しのお祝いにおもとを贈るようになりました。引っ越し祝いに万年青が使われる由来です。
(小川屋園芸
のHPより引用)

●     1月30日(火)−31日(水)ぼたん鍋&野鳥

 風邪が完全に回復していないが、どうしても抑えられなくて、丹波にぼたん鍋を食べに出かけました。昨年は3月の終わりだったので、旬を逃しましたが、今年は雪が降っていない日を選んで直前に申し込んででかけました。

 ユニトピアという松下電器労組の施設だけれど、一般にオープンしており、旅の本にも紹介されています。なかなかいい施設で、サービスは一流ホテル並みとはいかないが、充分、満喫できます。設備、風呂、部屋は申し分ありません。また、環境がすばらしいところです。

 ぼたん鍋は昨年、行った老舗「近又」(3月だった)よりは、良かった。値段もリーズナブルです。

 この日、丹波篠山の「ぬくもりの郷」に寄って昼食をとった。ここは値段が高い割には、おいしくない。しかも床暖房していないのに、スリッパも出さない。震えながら食事をさせられた。このあと、毎年、春になると行くアズマイチゲの群生地である追手神社に様子を見に行きましたが、暖冬とはいえ、まだ芽も出ていませんでした。(当然ですが・・・)

宿泊施設の周辺は森なので、野鳥がいるだろうと、フィールドスコープもかついでいきました。朝、撮影に出かけ、近くの展望台でベニマシコの♀?を撮影できました。ほかに名前がわからない2種類を撮りました。野鳥の名前は難しく、もっと勉強しないと思っていますが・・・。
(ルリビタキのメスとツグミでした)

※野鳥に詳しい方に見てもらいましたら、これはベニマシコでなく、モズの♀でした。


【トリミングしないで、この大きさで撮影できます】



●1月29日(月)PCクラブ&南極

 昨日、日曜日は月に1度のパソコンの勉強日です。この日、新人2人がきました。この日は「エクセル」です。普通、ワードとエクセルは基本です。ところがエクセルはほとんど、使わないものだから、わたしの場合、できません。参加者の多くもそのようでした。

 だけど、教えてもらうことで結構、役に立つことを知ることになります。あらかじめ、テキストをダウンロードするよう、メールで送ってくれます。それは指導にそって書かれたものなので、理解しやすいものです。
 次回は家計簿について指導してくれます。

 パソコンクラブの仲間の一人に元中小企業の経営者がいます。この方は廃業したあと悠々自適の余生を送っておられますが、この冬は南極に出かけたそうです。
 アルゼンチンのブェーノスアイレスから客船に乗って南極大陸の近くまで行って、そこからゴムボートに分かれて乗り込んで、上陸するのです。1日の上陸人数が制限されているのです。

 ブェーノスアイレスから出航する500人収容する客船には世界から集まってくるそうです。日本からは70人が参加したようです。
 南極はいま夏で、白夜です。ペンギンと雪をかぶった山を見ただけですが、ブェーノスアイレスから8日間の旅、日本から全日程15日の旅で、費用はひとり160万円+αだといいます。旅は資金も体力もいるようです。



●1月28日(日)奈良散策 続捏造事件に思う
 
 先週の土曜日午後、奈良を散策した。いまの住まいからは、奈良や京都が近いのですばらしいと思っている。この両都市は何べん行っても魅力は尽きない。

 この日は、近鉄・奈良駅から奈良町を通って、新薬師寺、奈良写真美術館へ行く。写真館の中にある休館だった喫茶店が改装され再開していたので、ここでコーヒーを飲んだ。

 そこから1.4km離れている花の寺として知られる「白毫寺」(びゃくごうじ)に初めて行った。ここの五色椿はすばらしいので花が咲く3月下旬に撮影に行くつもり。

 そこから春日大社の森を通って、奈良公園に抜け、南都銀行の本店前にある奈良漬の「山崎」が経営するレストランで食事をして帰宅。このレストランは比較的、客が多いので食材が新しいと思って奈良ではよく利用する。約5キロの距離を歩いた。

 続捏造事件に思う
 日曜の夜9時から関西TVで最近、人気の高いタレントの俗称、太田総理、阿川女史らの番組を見た。例の納豆捏造事件で打ち切りになった「あるある大辞典」に代わる番組ということらしい。

 そのなかで、太田総理らは番組の冒頭、今回の事件の釈明をやっていた。「今回の報道のされかたが予想うを超えて大きな扱いになったことに驚いていた。「我々はバラエティ、報道、情報の各番組の倫理基準が異なるので、難しい」と、語っていた。
 彼はなかなか批判精神のあるタレントだと思って見ているが、今回の発言でがっかりした。まず、メディアである限りどのような番組であってもウソの情報は絶対にいけないという認識がない。彼はバラエティ、報道、情報の番組で基準は違うというが、それは誇張の度合いであって、ウソ、偽、やらせはダメである。

 彼の番組はバラエティが大半であるが、そこには現役の政治家も登場している。いくら軟派の番組であっても語られている内容は重要である。彼の言う基準は作り手側の論理であって、視聴者はそのような区別をしていない。
 だいたいTVは情報番組で新聞を並べて報じているが、新聞は掲載にあたってすべてウラをとるたいへんな努力をしている。TVはその影響力をかさにきて、安直な報道しているところに、太田のような発言が出る土壌があるのだと思う。


●1月27日(土)ICタグ

 M&Aを取材、内容については掲載後にご報告します。後継者不在の企業にM&Aの人気が急増しているそうです。

 先に拙著『アートテクノ』を古本屋で入手してくれたYさんと再会した。ドイツの羽布団を輸入していたYさんは、今度はICタグの開発に取り組んでいます。

 バーコードに代わるものとして、今後、急速に広がるものと予想されます。現在、定期券、銀行カード用の極小チップのものだが、今後、大きなチップが開発され 応用されだすと、その用途は際限なく広がる気配であるという。
 
 たとえば、部品を納入する時、部品を積んだフォークリフトが納入場所に近づくと、ICタグを読み取り、すべてのデータをコンピュュータに入力して管理できる。欠陥商品がでると、いまはある期間に製造したものをすべて回収していますが、ICタグを使うと、欠陥商品を特定でき、安全性も高まります。遊園地で子供にシールを貼っておくと、どこにいるかが、一目瞭然で迷子はなくなります。紙幣にICタグを埋め込んでニセ札を見分けることも研究されています。とにかく、すごいことが考えられています。



●1月26日(金)ロボット講演

 昨日は以前の勤め先の新春互礼会にでかけた。旧友や知人、企業人と顔を合わせた。景気が回復しているためか、昨年より参加者が多く、経営者の顔色も明るく見えた。

 懇親会の前に、「ロボット産業の未来」のテーマで、ロボガレージ代表の高橋智隆氏 の講演があった。彼は大学時代からロボットづくりを手がけ、卒業と同時にロボットづくりに励んでいる。自らロボットクリエイターと称し、起業家は目指さないという。こうしたしっかりした見識をもつ若者で、ロボカップ世界大会の3連覇した立役者の一人である。
 ロボットは携帯と同じで、10数年もしたら、みんなが家庭で使っている時代が来ると予想している。ロボットの専門家の多くが同様な意見が多い。少子高齢化の救済の決め手がロボットになる予感もする。




●1月25日(木)不見識な広告?

 25日付朝日新聞の自社全面広告を見て反吐がでそうになった。これはわたし一人だけであるまい。ジャーナリスト宣言と称して、朝日新聞自身の高い紙価を訴えている広告である。趣旨はいいと思う。編集局長の宣言文はごもっともな内容だが、問題は写真である。

 キャッチコピー「無関心が真実を見えなくしている」に合わせて黒人の子供の目に虫が湧いているのか、集まって目が見えない表情を捉えた写真を掲載している。
 写真のような環境はひどいとは思うが、「無関心が真実を見えなくしている」というキャッチコピーに虫を悪者して、子供の目が見えなくしている、この写真はあまりにもひどいこじつけであると思う。
 真実を見えなくしているのは、単なる目でなく、心の目、心眼であると思う。心がピュアーでないと、真実が見えない。そうであるならば、もっと違った写真、映像があるのではないか。

 確かに人々の怒りや喜び、悲しみや驚きをそのまま映し出す「社会の顔」でありたい―という思いには同意できるが、今回の写真はそれにふさわしくないと思う。不快感を与える。写真説明もなく、インパクトが強すぎる。これではセンセーショナリズムを助長していると見られてもしかたあるまい。
 朝日新聞はいまのマスコミ報道のなかで確かな姿勢を保っていると思っているだけに、この広告にはがっかりした。わたしの個人的な感想です。



●1月24日(水)確定申告の季節

 定年後、一応、自営で執筆・出版プロダクションとして起業申告して2年目の決算をしました。
青色申告ですが、一度やればできると思ったのですが、2年目も市の税務署が税理士を自宅まで派遣、無料で指導してくれました。おそらく若い税理士なので、訓練のためと補助金で対応しているのだと思います。

 先日、2回目の訪問を受け、決算書の確認と書式の記入方法について懇切丁寧に教えてもらいました。申告直前に、もう一度来て仕上げて税務署に持参してくれます。税理士のお墨付き、しかも持参であれば、まず間違いなく受けとってもらえます。

 初年も赤字でしたが、2年目も売上は少し伸びたのですが引き続き、赤字決算です。ということは付加価値の低い仕事を請け負っていることになります。考えてみますと、そこまでしてなぜ、仕事をするのだろうと思うこともあります。
 結局、好きな仕事をしているので、赤字になろうが、やれる、やりたいということです。また、これによって、いろいろな経験が積めることも事実ですし、ぼけ防止になっていると思っています。
 いよいよこの9月に世間でいう高齢者の仲間入りをしますので、いつまでも仕事がくる、あるいはできる保証はありません。仕事がくる間は、感謝しつつがんばろうと思う、今日この頃です。

 税理士はわたしのやっている執筆、編集に興味があるのか、申告書類の指導が終わると、わたしの話を熱心に聞いていました。
 わたしも無料指導の恩返しのつもりで、対応しています。結構、楽しいひとときです。 若くして礼儀正しく自立されている方には敬意を表したくなります。



1月23日(火)関西IT百撰フォーラム

昨日午後1時〜6時まで大阪国際会議場で開かれた恒例の)関西IT百撰フォーラムに出かけた。最優秀賞、優秀賞に選ばれた中堅企業がそれぞれのITシステムによる成果を発表した。常連企業が多いのか、ITによる管理システムがある程度、普及したためか、昨年に比べて参加者が少ないように思った。

ただ、発表する企業はさすがにIT百撰企業だけにパワーポイントによるプレゼンはうまいものである。また、企業の中身を率直に披露していることに好感がもてる。

わたしは京都試作ネット、大日目タックス(福井)、マロニー(大阪)、昭和電器(大阪)の4社の発表講演を聞いた。

マロニーが大阪の会社で女性経営者であることをはじめて知った。もともとモヤシの会社で先代(社長の父)が第2の柱として開発したという。

ITはあくまでツールで、経営のスピード、効率を上げるために役立つという。それが業績につながっている。もう一つは社内のコミュニケーションが高まって、情報が末端営業マン、生産従事者に伝わる効果も見逃せない。




●1月22日(月)過労死

 友人のTVディレクターの労作「黙殺される過労の実態」(毎日放送)を昨日、深夜見ました。たいへん重いテーマをうまくまとめられていました。以下は友人にメールした感想です。後日、お会いして意見交換します。

 「ビデオの予約がうまくいかず、12時半に起きて見たので、頭がぼうっとしていました。

 よくできた作品で、トヨタや大日本印刷での過労の実態が少しはわかりました。
 先日も、知り合いのある中小企業の元社長の息子さんが東大を出て大手鉄鋼会社(技術者)にはいり、開発の仕事をしていましたが連日、午前帰りで、あまりに厳しいので某電機に移籍した話を聞きました。開発、研究所をはじめ営業にいたるまで、日本のサラリーマンは過剰労働が実態です。

 過労死という言葉は日本にしかないそうですが、あらゆるところで仕事のプレッシャを受けながら日本のサラリーマンは働いています。

 わたしは労災についてあまり知りませんが、企業や厚労省の壁がどうして厚いかのかという背景がTVでもっとわかれば、いいと思いました。

 会社や政府は財政面、企業はさらに労災という汚点を残したくないことから厳しい態度をとるのだろうと想像します。人間の命の尊厳さをもっと認識すれば、こういうことにはならないもですが、日本は文明国家とはいいがたいですね。公害患者の認定もよく似ています。

 過剰労働が残業時間によって認定されるところには、サービス残業が含まれませんが、過剰労働には結構、これが入っていると思います。映像をみて、労災申請、裁判の大変さを思います。家族が 過剰労働を証明するのは酷です。職場で倒れたら、労災と認めるべきでしょうが、本人の節制(これも仕事と関係しているのですが・・・)と関連するので認定が難しいのでしょう。

 労災認定で労組は無力なんですかね。職場の人間が一番よく分かっているのですが、会社を気にしてなにも言わない空気があるのです。労災申請で家族ががんばるのは、経済的な理由が一番大きいと思いますが、それも子供がいる場合に闘う力が出るのだと思います。
 恐らく泣き寝入りしている方も多いでしょう。また、中小企業では申請する気にならないほど、ひどいのではないかと思います。

 ところで、関西TVの納豆報道はひどいものです。これは不二家以上に悪質です。この背景はどのTV会社にも共通するものがあるように思います。ご意見をお聞かせください。(これはTV業界にある根深い問題です。後日、お話しますーと、返信がありました)

 とりとめない感想ですみません。岡田」



●1月21日(日)ホワイトカラーエグゼンプション

 ホワイトカラーエグゼンプション制の導入に経団連は熱心である。参議院選前は不利だと自民党は国会提出を断念したが・・・。

 「プロサラリーマンにとっては自由に働けるからいいのでだ」と、年俸制のようなものだと強調している。それならフレックスタイムと年俸制で充分であろう。

 この議論を聞いていて妙に思うのは、日本では仕事を個人単独でやっている会社、人はいないのに、時間と給料と成果だけは個人で決められるという論理である。
 大半はチームで仕事をやっている。チーム、つまりは部署ごとに仕事しているのでとても個人の裁量で決められない。もし、経営者が本当に社員のためと思うなら、あらゆる部署に属さない個人契約を結ばないと、現実には不可能である。そうなると雇用形態が社員でなくなり、いわば個人会社との契約のようになる。会社の仕事だけでなく、余った時間は他の仕事もできることになるが、実際はそういうことにはならない。

 青色発光ダイオードの発明をめぐって、特許料が個人に帰属するか、会社に帰属するかで争われたが、基本はチームでやったのだから個人の取り分は、中村氏の言う通りにはならなかった。企業もそういう意識である。
 
 ホワイトカラーエグゼンプション制について、経営者は合理化の一貫として考えているだけで、一旦、実行に移されると対象はとめどなく広がる心配がある。それは派遣法で対象を無制限にしてリストラしたことでも明らかである。連合は二度と同じ過ちをゆるしてはならない。もし、経営者がプロサラリーマンのためというなら、役員からそうしたらいいではないのか。
 これがわたしの見方です。


●1月19日(金) skype


 昨年に続き、今年、第2回おやじサミットを開くという案内のメールが届いた。ある中小企業の若い社長がバブル期に急成長、その後、挫折した。その社長が不死鳥のごとく再起、当時の知人、友人が集まって再会したのがはじまりです。これについては後日、報告します。
 
 その窓口を担当している女性(関東在住)から案内のほかに、以下のようなメールが届きました。わたしもいずれ試みようと思っています。関心のある方は、HPをご覧ください。

 「最近、社長との連絡を無料でと思い skypeを始めました。  世界中どこへ掛けても無料です。(但し、相手もskypeをインストールしている必要がありますが)

  世界中から電話が掛かってくるのが邪魔ですが、そのすごさには驚きです。  音声にも全く問題がありません。すごい世の中になったものです。」

http://www.skype.com/intl/ja/helloagain.html

 「こちらからダウンロードしてください。電話機能を使いたければヘッドホンのようなものが必要です。普通にインターネットにつながっていれば24時間中使えます。」



●1月18日(木)制度に内在する格差(2) 

 ―厚生年金と国民年金の格差(1)―

 参議院議員 森元恒雄氏からの便りです。ご一読ください。

 昨年暮れ、厚生年金と共済年金の一元化に関する政府・与党合意が成立し、通常国会に改正法案が提出される運びとなりました。民間企業の労働者と比較して優遇されすぎているとの批判が強かった公務員の共済年金は、これで保険料も給付水準も基本的に厚生年金と同じ扱いとされることになりました。

 なお、共済年金の職域加算、いわゆる3階部分については、民間の企業年金に相当するものを新たに創設する方向で最終調整段階にありま
す。
 残された課題は、依然分立している被用者の厚生年金(定額の基礎年金部分と所得に応じて年金額が増える所得比例部分からなる)と、自営業者等の国民年金(定額部分しかない)の扱いをどうするかということ
です。

 世界の主要国の中では、ドイツやフランスは歴史的に分立した制度となっていますが、アメリカ、イギリス、スウェーデンなどでは国民は概一元化された公的年金に加入することになっています。

 わが国でも昭和30年前後から全国民を対象とした公的年金制度の創設の機運が高まり、新たに国民年金をつくる動きが本格化する過程で、一元化の是非が議論された経緯があります。
 
 (1)その時点で既に整備されていた公務員の恩給制度や船員保険制度、労働者年金保険制度をすべ
てご破算にして全国民を国民年金の対象者とするか、(2)既存制度はそのままにして、その加入者も国民年金に二重に加入させるか、あるいは(3)既存制度の未加入者のみを対象とするかの3つの案がありまし
たが、政府は結局既存制度をご破算にすることも、また既存制度との二重加入とすることも現実問題として難しいとの判断から、既存制度の未加入者だけを対象として制度を創設することになりました。

 アメリカなど年金一元化を行っている国では、いずれも制度創設当初から一つの制度として作られており、途中から統廃合した結果として現在のような形になったのではないと言われています。

 これは、全てのことに共通して言えることですが、一旦制度が出来上がると、それに関連して様々な人々の利害関係が複雑に絡んでくるため、特に既得権益を失う人々を説得し、その理解と協力を得ることは容易なことではありません。最初からそうしておけば簡単にできたことでも、途中から改めるとなると数倍の労力を必要とするのが通例です。 (参議院議員 森元恒雄)


●1月18日(木)散策

 約1ヶ月ぶりに生駒山のふもとにある枚岡公園にでかけた。公園には相変わらずシニア族が散策している。なかには生駒山(642m)に登ってきたらしき人もいる。

 自宅から公園を通って、枚岡神社そして梅林への往復、約1時間の道程である。高低差は約100mで公園からは平らな道である。双眼鏡を首からかけて野鳥を観察しながらの散策である。しっかり観察できたのはシジュガラ
だけである。この野鳥は珍しくない。

 梅林の梅はまだ蕾である。それにしてもこの日は春の太陽である。風は少し冷たいが、1月中旬にしては散歩日和であった。健康のありがたさ、大事さを改めて思った。


●1月17日(水) 理容室

 久しぶりに大阪市内に出かけた。来週から仕事が始動するので、地ならしのためである。なかなか風邪がすっきり治らない。散髪で吹き飛ばしたい思いである。

 定年後、散髪は自宅ですましている。相方が義父、義母、実父、実母の晩年、介護をかねて散髪をしてきた。器用である。バリカンと調髪用はさみを購入、気の向いたときに頼んだ。理髪店と違って、待つ必要はない。衛生的である。散髪後、すぐ風呂に入れる。できばえは、支障のないていどで、料金はその時々の気持ちだけを払うが、これが結構、高く払ってしまう。

 住んでいる街の理髪店は古い設備で、お客さんも少ない。入る気がしない。それでも料金は統制価格の3,800円である。今回、大阪市内のホテルの地下にある理容室に入った。一番乗りである。ところが、後から来た人が先にイスにかけた。予約客である。ここは基本は予約である。

 幸い、空いていたのか、2番目にやっていただいた。お客さんは60〜70歳の高齢者である。部屋はサロンのように清潔でいい雰囲気である。とにかく、調髪も丁寧である。ひげも無精ひげでいったが、丁寧に剃ってくれた。スキンケアーもすごいのである。ひげは蒸気をかけながら皮膚をほどよく湿らしながらやる。

 洗髪は仰向けに足を伸ばした状態でやる。首からお湯が入らないのが不思議である。時計を見ると、2時間かかっていた。料金は7,000円。通常の散髪代からみると、高いが要は満足できたかどうかである。いま、10分で1,000円の散髪が忙しいサラリーマンに受けている。この散髪屋は2時間で12,000円儲ける。7,000円はこう考えると、安い。久しぶりに気持ちが晴れ晴れした。
 
●1月16日(火) 拙著がブックオフに

 先日、知人から電話がありました。「岡田さん、お久しぶり。『アートテクノ』という本、書かれました?」という内容でした。10年ほど前に書いたので、もう在庫もないのではと、読んだので譲りたいということでした。

 感激でした。古本屋に本が並ぶと、よく売れた証だといわれるからです。しかし、よく聞いてみると、スリップや葉書もそのままで、新品同様だったのです。これは読まずに古本屋に流したものだろう。その本は西宮のブックオフで見つけたそうです。価格は100円。いま、この本はオークションに出ていて、600〜700円もするのに。
 ちなみに父親の本は総じて半値で出ています。ところが、祖父の本は定価1円の本が6,000円で売られています。希少価値が出れば、本は高価になるのです。

 それでも、知人がこれを見つけて、電話をしてくれたことに改めて感激しました。後日、再会を約束しました。


●1月15日(月)不二家事件に想う

 不二家が賞味期限切れ等の事件で苦境に立たされている。TV,マスコミは「お粗末きわまりなく、雪印乳業事件の学習を怠ったのか」と、一斉に批判している。事件を起すと、こうなることはいつものことである。

 わたしは不二家については、たまにレストランに入る(清潔感があるので)以外は、子供のころになめったミルキーのキャラメルの味を覚えている程度しか知らない。TVでみる藤井社長の表情、顔相からは同族企業にみる上品さが伝わってくる。ただ、喜怒哀楽が少ないのか、悪びれた様子もない。

 これほど食品の安全性がいわれているいまの時代、なぜ、と誰もが思う。おそらく藤井社長も考えたことはあるに違いない。なのに、なぜだと思うが、わたしは社内風土、社内文化、とくに工場の風土は長い時間がかかってできたものだから、トップがそう思ってもなかなか変わらない、変えられない。みなさんも自分の会社、社内の風土が平時にはそう、変えられないと思われませんか。自動車のスピード違反と同じで、「ちょっと、出しすぎだな」と、罪の意識が希薄である。事故を起して、それの重大さに気づく。

 賞味期限切れは、家庭では日常茶飯のことで、「これ、期限が切れているが、これぐらいならいいだろう」と思って、料理に使っていないだろうか。おそらく、不二家の現場にもそういった風土が醸成されていたのではないか。有名なホテルのケーキをつくっている下請けにパートで行った経験がある人に「よく、あそこのケーキが食べられるね」と、床に落ちたケーキを戻すのになんの抵抗もなくやっているといことを聞いたことがある。

 トップが食品の安全性意識があったにせよ、現場にたえず出かけ熟知していたかどうか、さらに業績の数字だけに傾注してコスト面で厳しい要求をしていなかったかどうか。こういった問題は、平時にはなかなか取り組めない空気が日本企業にはある。現場の人は黙認している方が楽だと思うし、秩序を乱すことに躊躇する空気がある。自分と関係ないことには余計なことをしないいまの時代世相をみる思いである。今回の事件は資本主義社会での人間の業(ごう)で、これからもなくなることはあるまい。事件によって浄化するしかない。

 不二家は創業97年だというが、100年、老舗というにはいまの時代なら、120年を超えることがいかに難しいかを示す一例である。継続の落とし穴はどの企業にもある。


●1月14日(日)休息
 ほとんど寝床で過ごした。

●1月13日(土)MBO

 TV・WOWOWで映画「MBO」を観た。MBO=マネジメント・バイアウト、企業買収の一手法ではホリエモンを思い起こすが、なかなかよくできた映画である。
 いまM&Aについて勉強しているが、日本でもアメリカ並に企業売買の時代がきている。しかし、映画MBOでも指摘されているように、企業は人間の営みによって成り立っているから、カネの損得で判断したら失敗する。


●1月12日(金) またまた病院へ
 咳がひどいので、病院に行った。「レントゲンを撮りましょう」ということになった。「きれいですよ。問題はありません」と診断。「薬では治すことができません。薬は抑えるだけです」という。風邪は昔から「日にち薬」といわれるように、一定日数かかるということか。

●1月11日(木)ルリビタキ

 堀さんから今年初の野鳥が届きました。ルリビタキは美しいです。生駒でもよく見られるということです。野鳥の会の人によると、「飛んでくるところが決まっているので、そこで待っておれば見れます」ということで、山の下まで降りてくるようです。

 「今年初めて万博公園へ行って来ました。天気は良くとも風が冷たく、さすがに物好きは野鳥愛好家ばかり。
地上1m以内で目に付く小鳥が多くなりました。ルリビタキとキセキレイです。ルリビタキは留まって様子を伺いますが、キセキレイは落ち着きが無く動き回ります。」(堀氏)


 【ルリビタキです】

●1月10日(水)制度に内在する格差(1)

 参議院議員 森元恒雄氏からメールが届きました。私もこのテーマに関心がありますので、ここに転載して考えたいと思います。

 小泉内閣の下で、規制改革、民間開放、小さな政府をめざす構造改革を遂行した結果、国民の間、地域の間の格差が急速に拡大しているのではないか。そんな議論が昨年の臨時国会以来、盛んに行われています。
 
 格差を拡大させないためにはどうすればよいのか。それは確かに重要な政策課題であります。しかし、そのことを考えるのは別の機会に譲るとして、今回から数回にわたり、様々な制度がその内部に抱えている格差問題について考えてみたいと思います。

 制度の対象者や対象事例が異なるために、その取り扱い方が異なることはよくあることです。取り扱いを異にすることについて合理的な根拠があるなら、そのこと自体を特に問題視することはないと思います。しかし、なるほどと納得できるだけの十分な理由がないにもかかわらず、制度発足の経緯や国民の間の力関係など、様々な事情から不平等、不公平な取扱いがされているものがあるとすれば、それを解消することも政
治に課された大きなテーマの一つではないでしょうか。

 当面、年金制度及び医療保険制度の一元化、私学助成と公私間格差の解消、民間病院にはない公立病院に対する財政支援措置を取り上げたいと考えていますが、毎週このメルマガをお読みいただいている皆様から
も、これ以外の事案における問題事例をご指摘いただければ幸いです。メルマガのテーマとさせていただくとともに、その解消に向けて全力を尽くしたいと思います。(参議院議員 森元恒雄氏)



●1月9日(火)病院へ

 咳と鼻水が止まらず、のども痛い。朝一番に市立病院に行った。病院は同じような咳をする患者でいっぱいである。知人は予防接種を打って安心しているとメールをくれた。それはインフレの予防で、普通の風邪には効かないのではないかと思うが、来年は検討してみよう。

 
診察の結果は単なる風邪ですと、1週間分の薬をくれた。
 
風邪でも仕事は溜まっている。季刊誌の編集・校正、インタビューのレジュメ作成、テープ起こしの校正、講演会の準備など、今年も2月末ごろまで忙しい。

●1月8日(月)風邪でダウン

●1月7日(日)株式会社のオーケストラ誕生

株式会社組織のオーケストラが大阪に誕生しました。たいへん珍しい。大阪商工会議所が共同通信PRワイヤーを通じて配信しているニュースを紹介します。

東京でお披露目公演

株式会社組織で運営する日本初のプロオーケストラ「フォンタナ・フィルハーモニー交響楽団」が東京公演を1月24日、渋谷C.C.Lemonホールで開催する。入場無料、定員2000名

フォンタナ・フィルハーモニー交響楽団(大阪市、中村裕一社長)は、お披露目コンサート・大阪公演に続いて1月24日、渋谷C.C.Lemonホールで東京公演を開催する。2月からの興行に先立ちクラシックを気軽に楽しめる事業説明会も兼ねて開く。

東京公演のプログラムはシベリウス・交響詩フィンランディア Op.26.No.7、ガーシュウイン ラプソデイ・イン・ブルー、チャィコフスキー・交響曲第5番ホ短調OP.64の3曲。出演はフォンタナ・フィルハーモニー管弦楽団、音楽監督・ピアノ宮崎剛、指揮・中村裕一。入場は無料で申し込みはハガキ(締め切り1月15日、当日消印有効)でフォンタナ・フィルハーモニー交響楽団本社事務所まで。

同社は2月28日(午後6時開場、7時開演)、第1回演奏会(プログラム=ムソルグスキー・展覧会の絵、ホルスト・惑星 全曲)のシンフォニーホール(大阪)での開催を皮切りに全国で初年120公演、売上8億円、2年目180公演、同18億円を計画、株式上場を目指す。なお、第1回演奏会のチケットはA席5000円、B席4000円、C席3000円、D席1000円を本社事務所で発売。

同交響楽団はクラシック愛好家の経営コンサルタント・中村裕一社長が出資して今年8月に設立。株式会社組織で運営するプロオーケストラは世界的にも珍しく、国内にあるオーケストラ23団体は公益法人中心で演奏活動も支援自治体内に限られていた。

「クラシックをもっと気軽に聞きたい」というニーズに応えるとともに、地方の演奏会場の活用、プロ音楽家の育成をカジュアルスタイルで楽しめるクラシックを普及していく。運営は個人(年会費1万円)、法人(同10万円)の友の会を組織するほか、演奏会収録DVDCDの販売も行う。すでにファンド数社から出資の打診を受けており、近い将来、株式上場を目指す。

「既成概念を打ち破る考え方に賛同者も多く、楽団経営のビジネスモデルを確立して多くのファンを魅了するとともに、恵まれないプロ演奏家の発掘に力を入れたい」と、中村裕一社長は夢を膨らます。

【ご照会先】

株式会社フォンタナ・フィルハーモニー交響楽団

(〒531−0074 大阪市北区本庄東1−10−17 1F

電話  06−6374−4333

FAX  06−6374−3780

担当

(※株式会社フォンタナ・フィルハーモニー交響楽団は、登記社名で、公演会での演奏は、フォンタナ・フィルハーモニー管弦楽団になります)



●1月6日(土) 風邪

 年末に続いて、二度目の風邪。前回はノロウイルスだったが、今回はのどが痛いのと、鼻水、熱は最高37,8度。長引いている。


●1月5日(金) 堀さんからの初便り

 堀さんから写真が送られてきました。偶然にも元旦は生田神社に初詣に行っておられました。そのあと、神戸花鳥園に行かれたようです。私は神戸花鳥園を知りませんでした。機会をみて行きたいと思います。
 「元旦は生田神社へ行きました。三宮駅から神社の鳥居までの車歩道、ゴミ捨て場を歩くごとく。飲み屋のハッポウスチロールの箱は散乱し、とても新年のお参りどころでは有りませんでした。
 早々に退散して、噂の神戸花鳥園へ行きました。今の時期花はベゴニア、フクシヤ、スイレン他が、良く手入れされています。鳥はフクロウのショウや南国の野鳥等。
 初めて観た鳥の写真です。キンケイと黄金キンケイ、共に中国産だそうです。鶏の加工版の気がします。フクシヤも。」(堀氏のメール)



【フクシア= 神戸花鳥園で】
 神戸
花鳥園 〒650-0047 神戸市中央区港島南町7-1-9

 TEL:078-302-8899 FAX:078-302-8222

 http://www.kamoltd.co.jp/kobe/index.html


●1月4日(木)監督とご対面

 ようやく年賀状を整理した。今年はメールアドレスの分かっている方には、メール年賀を送った。この方が近況報告や感想を述べ合いやすい。中には噴出してしまうほどユニークなものもあった。メール年賀はまだ3分の1程度である。郵便局にとっては困るだろうとは思う。結局、現役時代と変わらない数を出している。仕事をしている限りは、新しいもの(この方が大事かも)が増える。

 年賀状もいろいろで型どおりのもが多いが、それでも一言添えてあれば、ホッとする。年賀状をやめるタイミングは微妙に難しい。相手も悩ましい思いをしているのが分かっても、こちらから切れない。何十年も続いていると、そのこと事態に意味があるように思えてしまう。それでもこれまでの浮世の義理は終わりにしようと、出さないでいると、先方から送られてくる。すると、どうしても出すことになる。こうして死ぬまで続けることになるかも。それもいいだろう。

 文字の美しい方の年賀状は格別である。やはり書くことで自己を表現できるからうらやましい限りである。こちらは、長々とした近況報告やパソコンで凝ったものをつくっても太刀打ちできない。それでも写真やパソコンをやめられない。

 高校ラグビーはいよいよ明日、5日が準決勝である。その前日の4日の花園はがらんとしている。この日、例の相方の母校(熊本)の監督が国体(今年は秋田)に向けて熊本県選抜チームを引き連れて準々決勝の見学と大阪選抜との交流試合にやってきた。
 葉書でお目にかかりたいと連絡があったものだから、試合に付き添わされた。選抜チームはそれぞれ2チームで午前中、対戦した。両方とも大阪選抜が圧倒した。
 試合後、携帯で連絡を取り合って、観客席で初のご対面となった。話す時間が少なかったようで、お互いがおみやげ交換して終わった。それでも満足顔をみせていた。(関連日記:昨年12月17日の「ひととき」の記事を参照ください)


●1月3日(水)京都の朝

朝の京都は人通りが少ない。御所を散策、犬の散歩のほか、人はちらほら。御所から相国寺を通って、地下鉄で京都駅へ。昨日よりは人出が少ない。このあと二条城へ行った。関西でサミットが開かれ京都が会場の場合、ここ二条城だという。大阪は景観的には太刀打ちできないだろうと思う。 

正月3日間、パソコンを持ち歩き、フレッツ・スポットでメールを確認、3本送った。


●1月2日(火) 京都のお正月

 京都に昼前に着いた。ものすごい人出だ。神戸や大阪の比ではない。八坂神社に行った。生田神社のように制限はしていないが、人はこちらの方が多い。

 そのあと二寧坂の「いちせん」で食事をした。こちらも満員である。ユニークなメニューが多い。ざるそばカレーなんてものもある。カレー丼を食べた。これが結構、おいしい。卯の花コロッケが名物とか。

 さらに二寧坂を先に進むと「青龍苑」がある。ここは元有名な料亭で、庭園がすばらしい。会席一人7万もする料亭では、一部の人しか入れない。衰退の一途である。その庭を一般に開放して、周囲に個性的な店を配置して成功したそうである。

 京都のホテルはさらに客が多い。レストランも3交替という。京都は3都市の中で一番、元気だ。京都の企業は大阪のように東京へ本社を移転しない。賢明だと思う。


【青龍苑の庭園】

1月元旦(月) 正月3ヶ日3都遊々

今年は大阪、神戸、京都で正月を過ごすことを決めた。大阪は経由するだけで、実際は神戸と、京都である。

元日の神戸。三宮に12時過ぎ着き、生田神社に初詣に出かけた。入場制限しながらの初詣は初めてである。神殿にたどり着けるのかと思ったが、整理がうまいのか、約20分で賽銭箱の前に到着。

それにしても神社の周辺はゴミで汚すぎる。

 神社は早々に出て、異人館通りを散策した。こちらは閑散としていた。店もほとんど開いていない。午後3時過ぎ、ホテルに入った。こちらは予約客で一杯である。


●1月元旦  花シリーズの年賀状 

 あけましておめでとうございます。本年もPCが壊れるまで毎日、日記を綴っていきますので、お時間がございましたらのぞいてください。
 毎年、花の年賀状を作成しています。リクエストもあって指定の花を見つけ、撮影に苦労する年もあります。
今年の花は感動しました「カノコユリ」です。鹿児島県の甑島(こしきじま)は「鹿の子百合」の原生地で九州から持ち帰った球根が見事に咲きました。

 PCクラブで取得した技術(トリミング、額、謹賀新年の文字等です)で作成しました。PCの達人からみましたら、まだまだですが、これからも腕をあげさらに上をめざして挑戦します。本年もよろしくお願いします。